本田技研工業(以下、ホンダ)は2024年4月25日、外観を一新しエンジン性能にも改良を加えたロードスポーツモデル「CB650R」と「CBR650R」の新型を発売。続く6月13日には、クラッチ操作を必要としない「Honda E-Clutch」搭載モデルの発売を開始した。
Honda E-Clutch開発の背景
今回、Honda E-Clutchを搭載した「CB650R」と「CBR650R」の開発者インタビューとともに、クローズドコースでの試乗も行えた。開発陣はE-Clutchを「進化型MT(マニュアルトランスミッション)」として製品化することを目指したというが、いったいどんな機構なのか。
「この10年を振り返ると二輪車はコロナ禍で販売が増えました。いわゆるパーソナルモビリティという観点が注目されたと考えていますが、ありがたいことに新規ユーザーも増えました。ホンダとしてはこれを一過性の需要にとどめず、製品やサービスを向上させて時代に合わせることが必要だと考えています」と語るのは、本田技研工業で大型モーターサイクルカテゴリーゼネラルマネージャーを務める坂本順一さんだ。
坂本さんは続けて、「多様化社会において二輪車の提供価値を上げたい。その回答のひとつとしてHonda E-Clutchを開発しました。Honda E-Clutchはオンロードスポーツの楽しさを拡大させる、MTの進化技術です」と開発背景を説明する。
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