③充実した先進装備では、新開発の5インチフルカラーTFT液晶メーターを採用。直射日光を受けても見やすくなった。ディスプレイ表示項目はバー、サークル、シンプルの3タイプから選べ、表示色も白色、黒色、白/黒自動変更の3モードから選択できる。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の最適化とともにフォントや表示色にUD(ユニバーサルデザイン)を採用。スマートフォンとの連携機能である「Honda RoadSync」も標準装備した。
クラッチ操作不要、世界初の機構
ハイライトは世界初の二輪車用Honda E-Clutchだ。Honda E-Clutchはクラッチレバーを握ることなく、ライダーによるシフトペダルの変速操作だけで、発進、変速、停止ができる進化型MTだ。しかもHonda E-Clutchはライダーによるクラッチレバー操作をいつでも受け付けるため、一般的なMTとしても操作できる。
ただし、クラッチ操作はシステムが行うものの、クラッチレバーを装備するため法規上はMTモデルとしてみなされる。よって、CB650R/CBR650Rの場合、AT限定大型二輪免許では乗ることができず、大型二輪免許が必要になる。
「新しい駆動機構を開発してパラダイムシフトを起こしたい、そんな想いから私はホンダを目指しました。入社時は世界初の二輪車用DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の開発が最終段階を迎えたころでした。DCTは二輪車向けATシステムとしての完成形ですが、私にはMTを進化させたいという想いがありました。バイクの醍醐味は両手両足、全身を使って走らせることではないか、との考えからHonda E-Clutchの着想にいたりました」(本田技研工業でHonda E-Clutch開発責任者を務める小野惇也さん)
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