週刊誌記者が実践「圧倒的に距離が縮まる」会話術 相手が「心を開く」話し方のセオリーを紹介
相手が話したいことを想定して、話し出せる空気をつくったうえで、ちゃんと耳を傾けているうちに、少しずつ心を開いてくれます。するとこちらにも徐々に興味を持ってくれて、聞きたい話も聞きやすくなり、結果的に自分にもメリットがあるわけです。
「あなたに会うと元気になる」と思ってもらうには?
会った人にメリットを感じてもらいたいとき、ストレートに喜んでもらえるワザは、「あなたに会えて嬉しい!」「話を聞けて嬉しい!」という気持ちを全力で表現することです。
私は学生時代、自分の興味から経営者の方を訪ねてお話を伺うということをしていたのですが、そうした自分より立場や年齢が上の方に対して、自分に会うことのメリットを考えること自体が、おこがましいかもしれません。
でも、違う視点で考えると、とても忙しい方々に時間をいただくわけなので、相手のメリットを考えることも礼儀の一つでは? と思うのです。
もちろん、明るい笑顔で、こちらの喜びを伝えるだけで聞きたいことを聞けるわけではありません。相手が話したいことを調べる準備は必要です。
企業の経営者のような方であれば、著書やインタビュー、会社のウェブサイト、SNSなどで、その方の言葉に触れられることが多いでしょう。当時の私は、会う前に、過去の発言のなかから名言だと感じた言葉への感想を伝えたり、その方が共感しそうな別の経営者の名言を話題にして、場を盛り上げるということもありました。
私がお目にかかった経営者は、おどろくほどパワフルな方が多く、こちらもテンションを高く保って、笑ったり頷いたりのリアクションもはっきりと、ポジティブな感情は大げさに表現するくらいが、ちょうどいいと感じていました。
すると、経営者の方々からは、
「あなたと会うと元気になるよ」
「山田さんと話すとパワーをもらえる」
と声をかけていただくことがたびたびあったのです。パワフルで忙しくされているからこそ、きっとお疲れのこともあるでしょうし、元気の源を見つけることにも長けているのではと思います。
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