ヒョウモントカゲモドキを飼い始めたら、健康なときからよく観察して、変化にはすぐ気づけるようにしましょう。
イヌやネコと同じように定期的に動物病院に通い、健康診断や飼育相談をしておくのもよいかもしれません。爬虫類を診察できる動物病院は限られていますから、信頼できる主治医を見つけておくことは、いざというときのために大切です。
死因を知りたいと爬虫類のご遺体を持ち込まれる飼い主の中には、体重を記録したり、餌や排泄物の量を記録したりして、日々の変化をわかりやすく整理されている方も多くいらっしゃいます。
記録に残すことで些細な変化も見過ごさないですし、死因究明や病理診断の参考にもなっています。
愛情をもってよく学んでほしい
もう20年以上前のことですが、ぼくも飼育していたことがあります。10歳くらいまで生きましたが、引っ越しをした際に飼育環境の調節に失敗して、拒食に陥って衰弱して死なせてしまったことがあります。
ヒョウモントカゲモドキの病理解剖に臨むとき、ふとそのことが頭をよぎり、あのときもっと気をつけていれば――という後悔の念にかられることがあります。
ペットとしての歴史が浅いヒョウモントカゲモドキは、病理解剖で全身の臓器をくまなく調べても、病気や死因を明らかにできないことも少なくありません。
それでも病理解剖を積み重ねていくことで、少しずつ病気の理解が深まり、飼育や治療に活かせることができると信じて、今日もヒョウモントカゲモドキの病理診断をしています。
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