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ライフ #獣医病理医からみた「動物の話」

死んだ「小さなトカゲ」が訴える飼い主への"望み" 「砂漠で暮らす動物が暑さで死ぬ」という意味

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  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者
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冬は冬で、飼い主が「このくらいの寒さなら大丈夫だろう」とヒーターを入れなかったり、停電や故障でヒーターが止まってしまった結果、活動量が極端に低下し、餌を食べなくなったり、消化器官に残った食べ物が排出されずに腐敗したり、冬眠状態に入ったまま体力が尽きたりして亡くなることがあります。

反対に、寒さを気にするあまり温度を高くし過ぎて脱水を起こしたり、火傷を起こしたりすることもあります。

よく観察して性格を把握する

飼育ケージの床材としてよく使われるソイル(赤玉土)を飲み込んで、腸閉塞を起こす個体もいます。

餌と一緒に誤飲してしまったり、餌のにおいがついていて餌と勘違いしたり、何か足りない栄養素を補おうとして食べたり、あるいは単なる癖だったりと理由はさまざまで、体の小さな幼体でしばしば起きます。

ただ、幼体であればソイルを飲み込むというわけでもありません。同じ親から生まれた同腹の個体でも、振る舞いには大きな個体差が出ます。そのため、飼い主は自分の飼っている個体がどのような「性格」をしているかを、日頃からよく観察して把握したほうがいいのです。

ソイルの飲み込みが観察されたなら、床材は口にすることができない大きさのソイルに変えたり、あるいはキッチンペーパーなどに変えたりしてしまうのも手です。見栄えはソイルより劣るかもしれませんが、掃除は楽になりますし、飼育のランニングコストもソイルより下がります。

たくさん飼育しているブリーダーの方は、飼育効率を重視してキッチンペーパーを使うことが多いようですね。

ただし、キッチンペーパーも誤って食べてしまうことがあるので、定期的に排泄物をチェックして異物が混じっていないかを確認しましょう。

性格ということでは、ペースト状の人工飼料をよく食べる個体がいる一方で、生き餌(主にフタホシコオロギやイエコオロギ)しか食べない個体もいたり、人工飼料を食べていたのに、あるときから生き餌しか食べなくなったり、ということも起きます。

ヒョウモントカゲモドキに限らず、爬虫類は一般的にほかの動物ほど活動的ではありません。変温動物で代謝が穏やかであるため、病気の進行は遅い傾向があります。

コミュニケーションもとりにくいため、体調に異変が起きていても飼い主が気づきにくく、「何か様子がおかしいな」と思ったときには手遅れになっていることも多いのです。

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