「もう停戦してほしい」イスラエル軍が脅える背景 このままではヒズボラとの対決に耐えられない

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

軍部はつい最近まで、政府の2つの主要な戦争目標、すなわちハマスの打倒と、10月7日のイスラエル奇襲でハマスとその協力者に捕らえられた人質の救出を同時に達成することは可能だと公言していた。しかし、将軍たちが疑念を抱き始めてから数カ月が経った今、軍最高司令部はこの2つの目標の同時達成は不可能だと結論づけた。

政府の2つの戦争目標は両立不能

10月のガザ侵攻以来、イスラエルはハマスのほとんどすべての部隊を制圧し、ある段階でガザのほとんどを占拠した。ところが、10月にガザに連行された250人の人質のうちの約半数が捕らわれたままであり、最高司令部は、それらの人質解放のためのさらなる軍事行動が、ほかの人質殺害につながる危険性を恐れている。

ネタニヤフ首相がガザを占領することも、パレスチナの代替指導者に支配権を移すことも公には望んでいないため、軍部は、人質が捕らわれたまま、そしてハマスの指導者が潜伏状態のまま、軍のエネルギーと弾薬が徐々に消耗していく「永遠の戦争」となる展開を危惧している。

そのようなシナリオに照らすと、人質の解放と引き換えにハマスの支配を当面許容することが、イスラエルにとっていちばんましな選択肢に思える、とフラタ氏は言う。匿名を条件に取材に応じた4人の高官も同じ意見だった。

停戦を支持するかどうかについてコメントを求められた軍は、質問には直接答えない声明を出した。その声明によると、軍は「ハマスの軍事・統治能力の破壊、人質の帰還、南部と北部のイスラエル民間人の安全な帰還」を含む「戦争の目標を達成するために、政府の指示に従って」動いているという。

この記事が掲載された後、軍部は報道に対して同じ声明を発表し、停戦支持に関する質問への回答を再び避けた。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事