「もう停戦してほしい」イスラエル軍が脅える背景 このままではヒズボラとの対決に耐えられない

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しかし、最近のほかの声明やインタビューでは、軍の幹部たちは内々で結論付けていることについて公の場でヒントとなることを述べている。

「ハマスの存在を消すことができると考えている人たちは間違っている」と、イスラエル軍の首席報道官ダニエル・ハガリ少将は6月19日のテレビインタビューで語った。「ハマスとは思想だ。ハマスとは政党だ。それは人々の心に根ざしているものだ」

ハガリ氏は、ハマスの殲滅が可能だとほのめかすことは「国民の目に砂をかける」ものだと述べて、ネタニヤフ首相を暗に批判した。

「われわれにできることは、何か別のものを建てることだ。ハマスに代わる何か、ほかの誰かが食料や公共サービスを提供していることを人々に知らせる何かだ。その誰かとは誰なのか、その何かとは何なのか、それは意思決定者が決めることだ」とハガリ氏は言った。

レバノン侵攻が近づいている?

ハレヴィ参謀総長は最近、軍の功績を誇示しようとしているが、これは面目を失わずに戦争を終わらせる口実を作ろうとする努力だと分析する向きもある。

6月下旬の珍しいテレビインタビューで、首相は戦争を終結させるべきだという指摘を退けた反面、「軍の一部を北部に移動させる」ためにガザで展開する軍の規模を縮小する必要があるということは認めた。

軍当局者によると、この移動は、ヒズボラとの間で一段と大規模な戦争が勃発した場合に備えて軍の態勢を補強するために必要なものであって、イスラエルがレバノン侵攻を間近に控えているために必要になったものではないという。しかし、ほかの報道では、イスラエルが数週間以内の侵攻を計画している可能性が示唆されている。

(執筆:Ronen Bergman記者, Patrick Kingsley記者、Natan Odenheimer記者)
(C)2024 The New York Times

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