「年500本パフェ食べる」北欧から来た彼女の情熱 フィンランド大使館商務部のラウラさんに聞く

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ラウラさんは、パフェの魅力を「五感で楽しめる芸術作品」と表現する。

「たとえば映画は、視覚と聴覚だけですよね。パフェは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、全部を刺激します。『ラトリエ・ア・マ・ファソン』(東京・上野毛)のアジサイのパフェは、梅雨の空気感が味、香り、デザイン、色味で表現されています。入っている焼き道明寺を食べると、“アジサイ寺“の玉砂利を踏みしめるような音やカリカリとした食感、スプーンをグラスに入れたときの感触まで楽しめるんです」

ラウラ フィンランド パフェ
ラトリエ・ア・マ・ファソンのアジサイのパフェ2024年版(写真:ラウラさん提供)

パフェのもつ「物語性」も魅力、と考えるラウラさん。パフェは縦長のグラスに入っていることが多い。何の食材をどんな順に入れるかで、食べるときに感じる“物語”が変わってくる、という。

「たとえば秋の食材を下に、夏の食材を上に入れると、食べる人に季節の移り変わりを伝えられます。だから、私はパフェを人とシェアしたくないんです。映画の一場面だけ見ていないことになってしまうから」

パフェはイベント性や季節感をもたせやすい

パフェの情報収集はインスタグラム、グーグルマップ、グーグルアラート。パフェ仲間や作り手からの情報収集も欠かせない。毎日のようにパフェを食べ、写真は日本語と英語の文章を添えてインスタグラムにアップ。全国各地に“遠征”もする。取材依頼やパフェの監修依頼も増えてきた。

「パフェは作り手が目の前で作ってくれる“一点物”」とラウラさん。先に紹介した大晦日のパフェのように、パフェは食材や造形によってイベント性や季節感をもたせやすく、限定商品が多い。

ラウラ フィンランド パフェ
大晦日限定のアンフィニのパフェ(写真:ラウラさん提供)

だから1日に複数本食べることもあるそうだ。

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