中国バブルの崩壊は、これからが本番だ 中国市場の「危ない構造」が悲劇を招いている

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株の知識も何も知らない一般投資家がワイワイ騒いでいるのだから明らかに「集団催眠状態」だった。

株で儲けるはずが、大失敗に終わった私の平成バブル

お恥ずかしい話だが、実は平成バブルのピークだった1989年の12月上旬、私は家を新築するための貯金を500万円ほど引き出して「新築する家を投資でひと部屋増やしたいので、株で勝負をさせてくれ」と女房を説得した。

今から思えば明らかに頭が狂っていたというしかないのだが、こうした「雰囲気」がバブルの転換点だったのだ。結局、私は大損してしまった。両親の援助もあってなんとかマイホームを建てたが、ひと部屋増えるどころか、逆に減ってしまったという、まったく情けないバブル時代の思い出がある。

日本の平成バブルがそうだったように、中国バブルの崩壊はこれからが本番だ。筆者には、一見持ち直しそうな雰囲気を漂わせながら、今から奈落の底へ落ちて行く予兆がいたるところに見え隠れしているように思える。

さて、前回の「中国のレアメタルバブル崩壊が近づいている」では、中国のレアメタルを扱う「汎太平洋レアメタル取引所」(英文略称FYME)の危うさについて報告したが、今回はFYMEを創設した人物である单九良氏の話を中心に、中国のマーケットが持つ危うい構造や、バブル崩壊の本質に迫りたい。

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