「やせたり太ったり」糖尿病の彼が苦しんだループ 医師「マイルドドラッグの影響はすさまじい」

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あと、人に会うと「やせた?」とか「太ったでしょう?」などと聞かれるのだが、これもやりとりが多いのでめんどくさくなる。こんな生活が25年ぐらい続いた。

すぐにやせるなら、その生活を続ければいいと思われるかもしれない。

でも、それが難しいのだ。

規則正しい生活というものを、ずっとは続けられなかった。油断するとすぐに元の生活に戻ってしまう。

贅肉をあげたいイラスト
(出所:『イラスト日記 ゆるして!糖尿病』)

また、50代になると、体重がなかなか落ちなくなってきてしまったので、誰か100g20円くらいで、ぜい肉買ってくれないかな、とか思ったりしたこともある。

なんならタダであげてもいい。

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白澤卓二医師からのアドバイス(2)

早食いだから大食いになる 血糖値の急上昇を招くよくない食べ方
イラスト日記を読んでいて、卵かけごはんを8秒、刺し身定食を3分で食べ終わると書いてあって驚きました。これは早食いにもほどがある数字です。噛んで食べるというよりも、飲み込んでいると言ったほうがいいかもしれません。
この噛まずに飲み込む、という食べ方も大食い、肥満を招く大きな要因になっています。よく噛んで食べていると、必然的にゆっくり食べることになります。
すると、食べている間に血糖値が上昇し、脳はおなかがいっぱいになったというシグナルを受けとるので、必要以上に食べすぎないようになっています。
早食いだと満腹になったシグナルが脳に届く前に、必要以上に食べてしまうことになります。一気に食べてしまった結果、食後の血糖値が急激に上昇することに……。
白米、ラーメン、ドーナツなどマイルドドラッグ食は、やわらかくて食べやすいものが多いので、それも中毒を招く要因となっているのでしょう。(白澤卓二)
イラスト日記 ゆるして!糖尿病
『イラスト日記 ゆるして!糖尿病』(主婦の友社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
塚本 やすし 絵本作家

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つかもと やすし / Yasushi Tsukamoto

絵本作家。東京都出身。『しんでくれた』(谷川俊太郎・詩/佼成出版社)で第25回けんぶち絵本の里大賞のびばからす賞、『やきざかなののろい』(ポプラ社)で第6回リブロ絵本大賞・第9回ようちえん絵本大賞。『戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」』(自由と平和のための京大有志の会・文/朝日新聞出版)で第7回ようちえん絵本大賞など数多くの賞を受賞。日本全国の図書館やイベント会場、書店などで読み聞かせやライブペインティングを行っている。主な著書に『おにのパンや』『とんかつのぼうけん』『このすしなあに』『とうめいにんげんのしょくじ』(以上ポプラ社)など多数。

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白澤 卓二 医学博士、白澤抗加齢医学研究所所長、お茶の水健康長寿クリニック院長

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しらさわ たくじ / Takuji Shirasawa

1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、東京都老人総合研究所老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーなどを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子やアルツハイマー病などの研究が専門。テレビの健康番組や雑誌、書籍などのわかりやすい健康解説が人気。

著書・訳書・監修に『「いつものパン」があなたを殺す』(三笠書房)、『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』(サンマーク出版)、『アルツハイマー病 真実と終焉』(ソシム)、『アルツハイマー革命 ボケた脳がよみがえる』(主婦の友社)、『肥満遺伝子』(祥伝社)など多数。

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