「管理職をためらう女性」実践すべき4つの心得 やり方次第で「残業時間の壁」は突き崩せる
こうして聞き出した、困っていること、疑問に思っていることをリストにまとめ、「みんなからこんな意見が出たけれど、他に追加があったら教えて」とメンバー全員に共有します。
そのうえで、現地や現物を一緒に見るようにしました。みんなが言うように、本当にムダだと思う仕事もあれば、多くの人はムダだと考えているが、やらなければならない仕事もあるからです。
そのときも、「これはやらなければならないよ」と伝えるだけではなく、「どういうところがムダと感じたのか」を聞いたうえで、自分の考えを説明するようにしました。
全員が無意味だと思っている仕事をやめると、それまでその仕事に使っていた時間が空きます。それを、業務の改善やチームの成長のための時間に使うようにしました。
すでにやめた仕事があるので、チームで新しい取り組みを始めても「仕事が増えた」という感覚にはならなかったようです。
今はIT技術の進化やオンライン化など、仕事を取り巻く環境はどんどん変化しています。少し前までは必要だったとしても、現在は不要になっているものもあるはずです。
惰性で続けているルーティンワークは、当事者にとっては気づきにくいものです。新任のリーダーとなり、第三者の視点を持っているうちに、「これって、なぜこうしているの」と気軽に聞いてみましょう。 あなたが自分のリーダーとしてのカラーを出していくきっかけにもなります。
「女性だから〇〇」という思い込みを逆手にとる
「アンコンシャス・バイアス」という言葉をご存知ですか。 「無意識の思い込み、偏見」とも言われています。
たとえば、「男性は細かいことが苦手」「女性は機械音痴」「日本人は几帳面だ」というようなものがあります。多様性を認め合う社会をつくっていくために、こうした「無意識の思い込み」に気づくことの大切さが、あちらこちらで言われています。
「無意識の思い込み」は仕事の場面でも存在しています。
実際に、本人(女性)は海外への単身赴任だって受ける気満々だったのに、「ご家族がいるから海外への単身赴任なんてしないだろう」と上司が勝手に判断して、チャンスを逃してしまった例を聞いたことがあります。
そういう問題が起きるのは困りますよね。
でも、この「無意識の思い込み」を逆手にとってチャンスにすることもできます。「女性だから」という理由で振られてきた仕事を、「自分にしかできない仕事」にしてしまうのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら