「人口当たり病床数」が多い区市ランキング800 首位は千人当たり54.97、最下位5.53と格差10倍

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(写真:いお/PIXTA)

病気になったときに、自分の住まいの近くの病院にスムーズにアクセスできれば安心だ。それを計る指標の一つとして有効なのが、「人口当たり病床数の多さ」だ。

本稿では、市と、特別区(東京23区)のうち、昼間人口と夜間人口の差が大きい千代田区、中央区、港区の3区を除いた全国812区市を対象に、人口千人当たりの病床数(病院と一般診療所の合計)の多い順にランキングを作成した。

病院へのアクセスを考えるうえで押さえておきたいのが「医療圏」という概念だ。各都道府県が策定する医療計画の中で、1次から3次までの医療圏が定められている。その中でも「2次医療圏」は、一般的な入院や治療に必要な医療体制(ベッド数、病院数、医師数など)を整備する単位とされている。

本稿のランキングでは、各自治体ごとの人口千人当たりの病床数と、その自治体が含まれる2次医療圏の人口千人当たりの病床数を比較。多いほうの値をその自治体の値として採用している。

首位と最下位で約10倍の差

「住みよさランキング2024」のほか詳細データは『都市データパック』に掲載。書影をクリックすると東洋経済STOREへジャンプします

首位になったのは、佐賀県嬉野市(うれしのし)。千人当たり病床数は54.97となった。

5位に入った千葉県鴨川市には、全国的にも有名な亀田総合病院がある。

下位に目を転じると、最下位となったのは京都府の木津川市で、千人当たり病床数は5.53。首位のほぼ10分の1という値だ。

下位には東京都、神奈川県、埼玉県、愛知県など人口規模の大きい地域の区市が多くを占めた。都市部で医療の供給体制を充実させることの難しさが浮き彫りとなった。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT