人に「YES」と言ってもらう伝え方には"型"がある 相手の認識を変えることでうまくいく
「このお店だけでなく、この街をもっと便利にしていくお手伝いがしたいんです」
「導入していただいたお店の方に、良かったと言っていただくのがモチベーションです」
など、そういう気持ちが自分の中にあれば上記のような伝え方をしてみるのも手だと思います。
ケース:両親から受け継いだスーパーを再生させたい新店長Hさん
次に、相手の認識を変えることでうまくいくケースを考えてみたいと思います。
Hさんの両親は、とある商店街で小さなスーパーを経営していました。ただ両親が高齢であることをきっかけに、Hさんは勤めていた会社を辞め、店長としてそのお店を継ぐことを決意します。が、その経営状況は思わしくありません。郊外にできた大手のショッピングモールに近隣の住民が奪われている状況です。
復活するには、地域密着型の小さなお店という個性に注目し、さびれたお店ではなく、魅力的なお店として認識を改めてもらうことが必要そうです。全体的に言えるのは、いかに視点を変えてもらう気づきを与えるか、ということ。型ごとに、その手段に違いがあります。
前提としては、お店の前や店内にポスターを貼ったり、チラシを配ったりすることを想定し、その広告にどのようなメッセージを載せるか、という発想で考えていきます。
まずはこの型。違う視点を与えていきます。
「必要なものが、コンパクトに揃っているお店です。」
たとえばこういうアプローチはどうでしょう。小さなお店だから劣っている、ではなく、小さなお店だから有利なことに気づかせる、という発想です。
「あなたのおうちに近いぶん、“時間がおトク”なお店です。」
さらに、こんな表現もいかがでしょうか。スーパーは、毎日のように通うもの。近い、ということが価値だと気づいてもらうのも有効ですよね。
【「逆転発想」の型】を使って、大きなスーパーと対比することで、以下のようなサービスも。
「仕入れてほしいもの、お聞かせください。入荷します。
~小さなスーパーだからこそできるサービスを、次々と。~」
この場合は、伝え方だけでなく、サービス自体の差別化としても発想が活かされています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら