スバルは現在、自動車メーカー各社の次世代車開発用に設定されているST-Qクラスにカーボンニュートラル燃料を使う「BRZ」で参戦しており、今年でフル参戦の3シーズン目となる。
そのほか、STIモデルを想定した量産型のスポーティエンジンについては、今回公開したシリーズハイブリッド方式をベースとするのか、またエンジン部分と電動化部分のそれぞれでどのようにパワーアップするのかなど、「今まさに、社内で検討を始めた段階だ」と話した。
あえて難しいターボに挑戦
トヨタ/マツダ/スバルの共同会見の前週末、スーパー耐久シリーズの目玉である「富士SUPER TEC 24時間レース」が静岡県の富士スピードウェイで開催された。
先に述べたように、スバルはこれまでカーボンニュートラル燃料の「BRZ」で参戦してきたが、今シーズン中盤のオートポリス戦からは、4輪駆動のセダン「WRX S4」をベースとした新型マシンに切り替えるという。搭載エンジンは、2.4リッターのターボだ。
なぜ、このタイミングで車種やエンジンを改めるのか。富士SUPER TEC 24時間レース予選日、同プロジェクト参戦開始時からチームを率いてきた、スバルの本井雅人氏に話を聞いた。
まず、今回の参戦を最後にBRZからWRX S4にベース車を切り替える理由について聞くと「スバルのユーザーが次世代のスバルを想像しやすく、また期待する技術がターボでありAWD(4輪駆動)だから」という答えが返ってきた。
BRZはターボを装着しない自然吸気のエンジンであり、カーボンニュートラル燃料もある程度「手の内化(てのうちか)」することができた現時点で、「排ガスや燃費でより厳しい条件にあるターボエンジンに挑戦してみよう」という判断を藤貫氏と相談したうえで決めたという。
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