スバル「水平対向エンジン」継続を明言した意味 EVと並行してカーボンニュートラル燃料対応へ

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一方、FR(後輪駆動車)向けの縦置き型では2ローター方式。マツダの取締役専務執行役員でCTOの廣瀬一郎氏は、「スポーツカーを想定して、高出力と低振動を考慮している」と研究開発の現状を明らかにした。

燃料については、カーボンニュートラル燃料のほか、過去にマツダが量産した経験のある水素燃料ロータリーの可能性も示唆した。

トヨタベースのハイブリッドシステム

そして、スバルが公開したのが、次世代のハイブリッドシステムだ。現行のe-BOXERは、モーターがエンジンをアシストするパラレルハイブリッドで、燃費についてユーザーから厳しい声もあるのが実状だ。

新たに開発したのは、トヨタハイブリッドシステム(THS)の部品を応用してスバルが独自に設計した、シリーズパラレルハイブリッドである。

新型シリーズパラレルハイブリッドユニットを搭載するコンセプトモデルも披露された(筆者撮影)
新型シリーズパラレルハイブリッドユニットを搭載するコンセプトモデルも披露された(筆者撮影)

トヨタでは現行THSを4輪駆動にする場合、後輪はモーター駆動としているが、スバルの新型ハイブリッドでは、ドライブシャフトで駆動力を後輪に直接伝えるフルタイム4WD(スバル流にいうAWD)を採用する。

「ドライブシャフトがあることで、スバルらしい走りが実現できることを改めて感じている」と藤貫氏はスバル車の特性を強調。

この次世代ハイブリッドシステム用のトランスアクスルは、汎用エンジンや車載エンジンを生産していた埼玉県の北本工場をリニューアルして生産するという。

エンジン縦置き水平対向エンジンであることがわかる新型シリーズパラレルハイブリッドユニット(筆者撮影)
エンジン縦置き水平対向エンジンであることがわかる新型シリーズパラレルハイブリッドユニット(筆者撮影)

藤貫氏は「スバルはこれからも内燃機関を続けていく」として「その未来を創るために新たな技術開発・人材育成が不可欠だ」と新たなる取り組みに対する意気込みを見せる。

そのうえで、内燃機関を継続するには、カーボンニュートラル燃料の取り組みを強化する必要があり、その舞台として国内最大級の耐久レース「スーパー耐久」への参戦の重要性を改めて示した。

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