インフレ時代に有望視される銘柄を株式相場のプロが選んだ。
インフレとは名目値が上がること。したがって、名目値が上がってメリットを受けるバリュー(割安)株が主軸となる。過去のインフレ相場を参考にすると、銀行株を本命に建設、鉄鋼、不動産株が銘柄選びの王道。とくに銀行株は、過去のインフレ相場にはなかったマイナス金利からのスタートで、これまでに蓄積された上昇エネルギーは大きい。有利子負債の多い建設、鉄鋼、不動産株にとって金利上昇はマイナスだが、それ以上にストック、フローともに資産の名目値が上昇する。
銀行株を代表して三井住友フィナンシャルグループを大本命に推す。カルチュア・コンビニエンス・クラブが手がける「Tポイント」と当グループのカード会社が運営する「Vポイント」との統合や、SBIグループとの資本業務提携などの積極的な戦略、社内のDX化も急速に進めるほか、米ジェフリーズとの協業で海外戦略も活発だ。株主にとって大きな魅力は、累進的配当方針(減配せず配当維持もしくは増配)。新時代のインフレ相場銘柄は「株主にとって優しい」ことが条件となる。
建設株を代表して大林組
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