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プロが選ぶインフレ有望銘柄①銀行、建設が王道 ケイ・アセット平野憲一代表が注目する5銘柄

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インフレ時代に有望視される銘柄を株式相場のプロが選んだ。

ケイ・アセット代表 平野憲一氏
平野憲一(ひらの・けんいち)/ケイ・アセット代表。マーケットアナリスト。日本証券アナリスト協会検定会員。1970年に立花証券入社、2014年独立。(撮影:尾形文繁)

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インフレ時代になると預金金利や賃金の上昇分だけで、物価上昇分を補えない可能性が出てくる。そのギャップを埋め、今の生活水準を守るには、「株式投資」が有効手段の1つだ。
『週刊東洋経済』6月15日号の第1特集は「株の道場 インフレ時代に勝てる株」。『会社四季報』3集夏号の業績予想を先取りしつつ、株式投資に役立つ情報を盛り込んだ。
週刊東洋経済 2024年6/15号(インフレ時代に勝てる株)[雑誌]
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インフレとは名目値が上がること。したがって、名目値が上がってメリットを受けるバリュー(割安)株が主軸となる。過去のインフレ相場を参考にすると、銀行株を本命に建設、鉄鋼、不動産株が銘柄選びの王道。とくに銀行株は、過去のインフレ相場にはなかったマイナス金利からのスタートで、これまでに蓄積された上昇エネルギーは大きい。有利子負債の多い建設、鉄鋼、不動産株にとって金利上昇はマイナスだが、それ以上にストック、フローともに資産の名目値が上昇する。

銀行株を代表して三井住友フィナンシャルグループを大本命に推す。カルチュア・コンビニエンス・クラブが手がける「Tポイント」と当グループのカード会社が運営する「Vポイント」との統合や、SBIグループとの資本業務提携などの積極的な戦略、社内のDX化も急速に進めるほか、米ジェフリーズとの協業で海外戦略も活発だ。株主にとって大きな魅力は、累進的配当方針(減配せず配当維持もしくは増配)。新時代のインフレ相場銘柄は「株主にとって優しい」ことが条件となる。

建設株を代表して大林組

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