数年後実現予定のプロジェクトや増配に注目。

日経平均株価はレンジ相場が続いています。方向性の定まらない相場にやきもきしている読者も少なくないと思いますが、そんなときこそ株式投資の原理原則を思い起こして、基本に忠実な運用を心がけることが重要です。
長期投資なら株式一択
何を基本としているかは人それぞれだと思いますが、私の場合はジェレミー・シーゲル氏の著書『株式投資の未来』を拠り所としています。シーゲル氏は株式の長期的なリターンがほかのアセットクラスを圧倒してきたことを明らかにしました。1802年に株式へ投資した場合、2021年末には約234万倍となっています(※インフレ調整後のトータルリターン)。これは長期国債の約2000倍、ゴールドの約4倍を圧倒しています。
また、現金はインフレで購買力が低下し約20分の1になってしまいます。この歴史的な事実から長期投資なら株式一択と考えるに至ったのです。
また、『株式投資の未来』では次のようにも書かれています。「投資家リターンの基本原則は次のとおりだ。株式の長期的なリターンは増益率そのものではなく、実際の増益率と投資家の期待との格差で決まる。投資家が卓越したリターンを手にするのは、実際の増益率が期待を上回ったときだけだ。増益率そのものが高いか低いかは関係ない」。
端的に言うと、人気がなく期待されていない(つまりPERが低い)銘柄に投資妙味があるということになります。これらを踏まえ、株は割安なときに買って長期保有する、ということを基本方針にしています。
一方、株式は日々の価格変動が激しく、その精神的負荷の大きさから投資を続けられなくなる方もいます。単にどの銘柄が儲かりそうかだけではなく、投資を長く続けるにはどうするのかという視点も重要です。株式投資は長く続けていれば、おのずとリターンはついてくるのです。メンタルが耐えきれずにやめてしまっては元も子もありません。
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