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「かぶ1000流」 割安株・大型株への分散投資術 達人が伝授 「有望銘柄」の探し方②

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先の見えない2025年の株式相場に勝つための3つのポイントと注目3銘柄を徹底解説。

握手をする孫正義会長とサム・アルトマンCEO
ソフトバンクグループの孫正義会長(左)と、提携した米オープンAIのサム・アルトマンCEO(撮影:風間仁一郎)

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トランプ2.0、金利上昇、インフレ──。日本株を取り巻く環境は大きく変わり始めている。株式投資にとって変化はチャンス。本特集の四季報先取り情報を活用して、新たな時代に輝く有望銘柄を探し出そう。

2025年の株式市場はまだ始まったばかりですが、昨年前半のようにガンガン上昇するような相場になるかというと、いささか難しいとみています。

理由として、トランプ関税の影響がまだ明確に見えていないことと、日本で金利上昇圧力が強まりつつあることが挙げられます。

株主還元意欲の強い企業が多い

したがって先行きについて強気ではないのですが、25年3月期決算企業の第3四半期決算を見る限り、株主に対する還元意欲の強い企業が多いように思えます。自社株買いや増配など、株主還元をしっかり行っている企業の株式は買い意欲が強いでしょう。

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日経平均株価が4万円、4万5000円というように力強く上昇する相場ではないので、インデックス投資家からするとやや物足りない相場つきが続きそうですが、銘柄を選別して投資する投資家からすれば物色対象はあります。

注目点は、5月に入ってから出そろってくる3月決算企業の来期見通しです。想定為替レートが1ドル=145円だと経常減益に転じる企業が増えることも考えられますが、今の日本企業はインフレ耐性が強まっています。

10年前だったら、多くの日本企業は提供している製品・サービスの値上げができず、利益幅を圧縮せざるをえなかったのですが、昨今は食品メーカーなどが、コストが上昇した分を小売価格に転嫁してきています。デフレマインドからの脱却が明確になれば、株価にとってはプラスです。

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