半導体に続いてデータセンターや電線など物色対象が広がっている。
インフレ時代になると預金金利や賃金の上昇分だけで、物価上昇分を補えない可能性が出てくる。そのギャップを埋め、今の生活水準を守るには、「株式投資」が有効手段の1つだ。
『週刊東洋経済』6月15日号の第1特集は「株の道場 インフレ時代に勝てる株」。『会社四季報』3集夏号の業績予想を先取りしつつ、株式投資に役立つ情報を盛り込んだ。
エヌビディア祭りが続いている。5月22日に発表された米エヌビディアの業績見通しは市場予想を大きく上回り、株価が急騰。イビデンや芝浦メカトロニクスなど日本のエヌビディア関連銘柄も恩恵を受け、株価が上がった。
エヌビディアは主力製品のGPU(画像処理半導体)が、生成AIの開発に必要なデータセンター向けに売れている。データセンターの増設が相次いでおり、さくらインターネットや日比谷総合設備など関連銘柄の注目度は高い。
GPU以外の先端半導体も各社が開発・増産に注力。台湾TSMCは日本の熊本に工場を新設し、今年末の量産開始を目指している。日本の国家プロジェクトの一環として設立されたラピダスは北海道の工場で2027年の量産開始を予定している。工場建設に関連して東京応化工業や栗林商船などに需要が生まれている。
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