「会社四季報」夏号を基にした先取りランキング③。
インフレ時代になると預金金利や賃金の上昇分だけで、物価上昇分を補えない可能性が出てくる。そのギャップを埋め、今の生活水準を守るには、「株式投資」が有効手段の1つだ。
『週刊東洋経済』6月15日号の第1特集は「株の道場 インフレ時代に勝てる株」。『会社四季報』3集夏号の業績予想を先取りしつつ、株式投資に役立つ情報を盛り込んだ。
投資家が『会社四季報』に注目するのは、業績の独自予想が掲載されているからだ。とくに今号は為替など不透明な要素が多く、会社予想は保守的になりがち。が、慎重すぎると記者が判断すれば期初でも独自予想を立てる。
下表は四季報予想が会社予想より強気の企業を乖離額と乖離率でランキングしたもの。四季報予想の今期営業利益が10億円以上、今来期増益などの条件を加えている。
強気額ランキング上位には、為替想定が保守的な企業が目につく。2位SUBARUは売上高の7割以上を占める米国で、新型フォレスターの販売が好調だ。会社は1ドル=142円を前提に営業減益を予想する。が、1ドルに対し1円円安に振れると105億円の増益効果があるとみられるため、四季報は増益で着地すると予想する。
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