日経平均株価が史上最高値圏で推移する中で、本日9月18日に発売の『会社四季報』2025年4集(秋号)。
四季報では毎号、巻頭でいろいろなランキング特集を組んでいるが、ここでは秋号で掲載したランキングから「前号比営業益増額(率)ランキング」を紹介する。
四季報記者が前号(夏号)から営業利益予想を大幅に増額した企業のランキングだ。本稿では四季報掲載のものから条件をやや変更し、今期予想営業益が10億円以上の企業に対象を絞ってランキングしてみた。なお、ランキングの対象は現時点で来期も営業増益が予想される企業に限定している。
1位のイワブチは、四季報が前号の倍超に増額
増額率トップは電力架線用金具で首位のイワブチ(5983)。老朽化した配電線などの更新を促進するレベニューキャップ制度によって好採算の配電金物に特需が発生しており、防災無線も総務省のデジタル化方針が強い追い風となっている。
会社側は今2026年3月期の営業益について前期比16.8%減の7・3億円と慎重な予想をしているが、第1四半期から大幅な増収増益となるなど足元の業績は非常に好調だ。四季報は第2四半期以降も同様のトレンドが続くとみて、一気に倍以上の15・4億円まで営業益予想を引き上げた。
2位は固定抵抗器で世界首位級のKOA(6999)。抵抗器の受注回復に加え、国内のFAや工作機械の在庫調整も進んでおり、需要が想定を上回る。会社側も7月下旬に期初計画の営業益6.3億円(前期実績は11.7億円)から17億円に上方修正したが、四季報ではなお上振れ余地ありとみて、前号予想の10億円から19億円に引き上げている。
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