「会社四季報」最新号発売!営業利益増額TOP50ランキング 1位は電力架線用金具で首位のあの銘柄

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3位に入った自動車用ドア開閉装置のハイレックスコーポレーション(7279)は、今月に入り会社側も上方修正を発表。設備故障一巡の北米が急改善しており、メキシコや中国の原価低減や合理化の効果が想定以上に出ている。

会社側は今2025年10月期の営業益予想を従来の24億円(前期実績は3.6億円)から31.5億円へと増額。四季報は最新の会社予想を上回る36億円まで予想を引き上げた。

上位で目立った業種の一つが外食。串カツ田中(3547)くら寿司(2695)リンガーハット(8200)幸楽苑(7554)などが上位にランクインした。前期は急激な食材高や物流費の上昇に苦戦したところが多かったが、今期はコスト上昇に対応した価格改定で利益率が改善しているケースが目立った。

たとえば、11位の串カツ田中HDは、既存店の客数が前年を大きく上回って推移しており、食材高に対しては直接仕入れの拡大や価格改定で対応。従業員の待遇改善で人件費負担が重いが増既存店の大幅な増収で十分吸収できており、四季報は今2025年11月期の営業益予想を会社計画と同じ前号の10.6億円から14億円まで独自に増額している。

21位のくら寿司も米価を中心に食材高に苦しむが、価格改定で客単価が上昇。前号の減益予想から一転、増益予想に変わった。リンガーハットも値上げ効果が大きく利益予想が上振れている。

JX金属、フジクラはI Tインフラ需要で上振れ

17位のJX金属(5016)は前号から220億円の増額。銅価格が想定より高く、また、AIサーバー用途などで情報通信材料の製品需要が想定以上の勢いで伸びている。前期の利益を押し上げたのれん益が消えるが、前号の営業減益見通しから一転して小幅増益となる見込み。

続く18位のフジクラ(5803)も四季報予想は前号比で300億円の増額。フジクラは電線銘柄の代表格で、データセンター向けが想定以上に伸びている。会社側は営業益見通しを期初の1220億円(前期実績は1355億円)から1420億円へ上方修正。ただ、四季報は下期の予想がなお保守的とみて、前号の独自予想1300億円を1600億円まで引き上げた。

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