「会社四季報」夏号を基にした先取りランキング⑤。
インフレ時代になると預金金利や賃金の上昇分だけで、物価上昇分を補えない可能性が出てくる。そのギャップを埋め、今の生活水準を守るには、「株式投資」が有効手段の1つだ。
『週刊東洋経済』6月15日号の第1特集は「株の道場 インフレ時代に勝てる株」。『会社四季報』3集夏号の業績予想を先取りしつつ、株式投資に役立つ情報を盛り込んだ。
配当を減らさずに維持または増配する「累進配当」への関心が高まっている。ここでは過去10期で減配や無配がなく、6回以上増配している企業を配当利回りの高い順にランキングした。
1位はファルコホールディングス。臨床検査受託大手だ。前2024年3月期は期初計画で80円配と公表していたが期末に115円へ引き上げた。減益だったが前期比15円の増配だ。今期の期初計画は増益予想で5円の増配。前期と同様、期末にさらなる増配があれば利回りはさらに改善する。
同じ医療関連企業では、3位にアステラス製薬、6位に心臓カテーテルなどの医療機器を販売するウイン・パートナーズがランクインしている。
過去10期すべてで増配した企業も少なくない
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