ハンナ --悲しい少女と不景気と暴力《宿輪純一のシネマ経済学》

ヨーロッパ北部のフィンランドの山奥で、元CIA工作員の父親(エリック・バナ)に生まれたときから隔離され、格闘・殺人に関するテクニックを徹底的に教え込まれたハンナ(シアーシャ・ローナン)。彼女は人の痛みを知らず感情を持たず、悲しく16歳になる。
 
 すでに父親の戦闘能力を超えていたハンナは、ある任務のためにヨーロッパへと旅立つが、父親の同僚だったCIA捜査官のマリッサ(名女優ケイト・ブランシェット)がしつこく追ってくる。マリッサはハンナの母親の仇でもある。
 
 このハンナとマリッサがモロッコからベルリンへの移動しながら対決し、ハンナの出世の秘密が明らかになっていく……。

ハンナは旧約聖書で登場する女性の名前でもある。ヘブライ語で「恵み」の意味であることは皮肉か。

このCIAの殺人工作員系の話は映画に多い。登場する映画も『ボーン・アイデンティティー』の主人公ジェイソン・ボーン、『ザ・シークレット・サービス』の犯人、『ロング・キス・グッドナイト』の女主人公など、挙げ出すときりがない。しかもすべて悲しい人生を送る。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 小室淑恵 「覚悟の働き方改革」
  • 若者のための経済学
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
キオクシアが株式公開<br>2兆円上場に潜む「死角」

旧東芝メモリHDのキオクシアHDが10月6日東証に上場します。想定時価総額は2兆円を超え、旧親会社の東芝を大きく上回っています。3年以内の株式公開、半導体世界10傑入りと着実な歩みに見えますが、実は順風満帆ではありません。その課題とは。

東洋経済education×ICT