ハンナ --悲しい少女と不景気と暴力《宿輪純一のシネマ経済学》

ヨーロッパ北部のフィンランドの山奥で、元CIA工作員の父親(エリック・バナ)に生まれたときから隔離され、格闘・殺人に関するテクニックを徹底的に教え込まれたハンナ(シアーシャ・ローナン)。彼女は人の痛みを知らず感情を持たず、悲しく16歳になる。
 
 すでに父親の戦闘能力を超えていたハンナは、ある任務のためにヨーロッパへと旅立つが、父親の同僚だったCIA捜査官のマリッサ(名女優ケイト・ブランシェット)がしつこく追ってくる。マリッサはハンナの母親の仇でもある。
 
 このハンナとマリッサがモロッコからベルリンへの移動しながら対決し、ハンナの出世の秘密が明らかになっていく……。

ハンナは旧約聖書で登場する女性の名前でもある。ヘブライ語で「恵み」の意味であることは皮肉か。

このCIAの殺人工作員系の話は映画に多い。登場する映画も『ボーン・アイデンティティー』の主人公ジェイソン・ボーン、『ザ・シークレット・サービス』の犯人、『ロング・キス・グッドナイト』の女主人公など、挙げ出すときりがない。しかもすべて悲しい人生を送る。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 読んでナットク経済学「キホンのき」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激突! アサヒvs.キリン<br>「正反対」のビール戦略

2020年に豪州最大のビール会社を買収するアサヒグループHD。国内縮小を見越し「スーパードライ」集中でグローバル化を強化する。一方、キリンHDは化粧品・健康食品のファンケル買収などで多角化を推進。正反対の戦略の成否は? 両社トップに聞く。