息子が語った「父・山崎元」からの"最も有用な助言" 教育方針、子どもへの思い…知られざる素顔
あいさつによって得られるものはとても大きいと思います。小学生のころ、中学受験で通っていた塾の用務員さんに毎日あいさつをしていたので、そのうち名前を覚えてもらって「山崎君なら絶対に第一志望に合格するよ」と応援してもらえました。
今でも、サークルの先輩にご飯をごちそうになったときはその場で「ありがとうございました」と言うだけでなくLINEでもお礼のメッセージを送るようにしています。
大学生のうちに積極的に「リスク」を取りたい
――大学生活を送る中で、父のアドバイスから実践してみようと思っていることはありますか。
「勉強会の幹事を引き受けよう」というアドバイスは実践しようと思っています。東大のような優秀な人が集まる環境では自分の能力に自信がなくて、それまでは「僕が勉強会に人を誘ってもいいんだろうか」と遠慮していたのですが、本を読んで、むしろ積極的に幹事を引き受けようと。
――お父さんはお金にしても生き方にしても、「リスクを取る」ことの重要性についてたびたび指摘していました。
中学入試や大学入試もそうですが、これまでの人生では「いかにミスをしないか」という訓練を受けてきました。でも、これからはむしろ「ミスしたときにどう立ち回るか」のほうが重要だと思っています。その点で、リスクに対する父の考え方には同意できるところが多いと感じます。
例えば今、英語でディスカッションする授業を受講しているんです。自分のような教養のない人が、仮にテレビの前で国際問題について発言すると、地雷を踏んで大炎上しかねませんよね。でも、大学という安全が確保された環境なら、いくら的外れな発言をしても、ヘタな英語で喋っても致命傷を負うことはありません。
大学生が負うリスクってたかが知れていますよね。多少時間のムダになったとしても、お金や信頼まで失うわけではない。だから、今の大学生のうちにどんどん新しいことにチャレンジして、たとえ失敗してもその経験から多くのことを学ぼうと思っています。
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