息子が語った「父・山崎元」からの"最も有用な助言" 教育方針、子どもへの思い…知られざる素顔
最近の話ですが、去年の夏、大学生になってから父と将棋を指して、接戦の末に一手差で勝ちきることができたんです。
対局が終わった後、父から「おめでとう」と言われました。これも父と親しかった方から聞いたのですが、「勝負事で負けて悔しいと思わなかったのはあのときが初めてだ」と言っていたそうです。
――「経済評論家・山崎元」については、どう見ていたのですか。
子どもながらに父がテレビや雑誌に出ていろいろ解説している姿は見ていました。ただ、金融の難しいことは子どもにはわからないので、「何かに詳しい専門家なんだな」くらいにしか思っていませんでしたね。
最も有用だった父のアドバイス
――『経済評論家の父から息子への手紙』を読んでみて、どんな感想を持ちましたか。
まず、一読者としての感想を述べると、「お金を稼ぐ方法」など流行に左右されるようなテクニック論ではなく、いつの時代にも通用する普遍的な人生のアドバイスがたくさん盛り込まれていると感じました。息子だから言うわけではありませんが、いい本だと思います。
お金のことに関しては、直接教えてもらうことはほとんどありませんでした。ただ、「リボ払いするような人とは結婚するな」「保険のシステムは絶対に胴元が勝つようになってるよ」といった話はときどき言っていたかな。
あとは「いかに自分の価値を高めるか」という話はよくしていましたね。「人に自分の強みをいかに売っていくか、ということは考えておくといいぞ」と。高校生のころまでは将来のキャリアの話をされてもあまりピンとこなかったのですが、この本を読んでなるほど、父が言いたかったのはそういうことか、と理解しましたね。
(出所:『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて』)
あと、父からのアドバイスでいちばん有用だったと実感しているのは「あいさつ」ですね。
――あいさつ、ですか?
自分から人に話しかけるのって、けっこうエネルギーがいりますよね。でも、あいさつなら他人にも気軽にすることができるし、あいさつすることで相手側から話しかけられる可能性も高まります。
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