習慣化がうまくいく「成長している感覚」とは? 目標に対するモチベーション維持に必須

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確実に前進しているという言葉は、現実の進捗を肯定し、楽観的な見方をかたちづくります。行動の習慣化も後押しします。心理学者バートン・ファンディッシュは、「習慣は、自己観念を形成し、自分に対する信念を強化する」と述べています。

確実に前進しているという言葉を定期的に唱えることで、行動パターンとして確立され、目標に対する積極的なアプローチが身につきます。では、ここからはアファメーションの具体的なやり方をお伝えします。

①毎日同じ時間にアファメーションを唱える

毎日同じ時間にアファメーションを唱えます。これはいつでもかまいませんが、1日の流れを考えれば、習慣化への取り組みを行って、取り組みを振り返った後が最適でしょう。本稿では1日の終わりの振り返りの後にアファメーションをすることをおすすめします。

②肯定的かつ具体的な文言を選定する

アファメーションは一人称が前提になります。文の主語に私、僕、俺などを盛り込みます。肯定的でかつ具体的な言葉を含むことが大切です。1週目の慣れないうちは「私は確実に前に進んでいる!」という言葉をまず発するのがいいでしょう。

その後に自分が将来なりたい姿を唱えましょう。取り組みの延長線上にある理想のイメージです。「腹筋がシックスパックになっている」「体重が65キロになっている」などです。

喜びの感情を五感で味わうようにイメージング

ここでのポイントは具体的な進捗や成果に焦点を当て、自分の行動や努力を称賛する表現を選ぶことです。たとえば運動習慣の場合、実際のその日の取り組みを振り返りながら、「この運動習慣(自分で決めた最終目標。たとえば毎朝30分散歩をする)を身につけて、体重が65キロになっています」とアファメーションをします。

汗をかく感触や健康的な食事の味わい、目標地点に到達したときの喜びの感情を五感で味わうようにイメージングします。五感で味わうようなイメージングは目標を設定したときのイメージングと同じです。

ここでは常に肯定的な表現を心がけてください。脳は否定的な言葉を言い聞かされても、その内容をイメージできないからです。脳の「GPS機能」は、あるイメージから何かを消し去ったり、何かをしていないイメージを描いたりすることができません。

たとえば、喫煙者が禁煙を目指している場合は「私はタバコを吸っていません」ではなく「私はノンスモーカーになっています」と肯定的な言い方を選んでください。肯定的な言い方をすれば、脳の「GPS機能」はノンスモーカーの姿や体臭、服装やふるまいをイメージすることができます。

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