最大の変化といえるのは「台車」だ。天神大牟田線と貝塚線は線路がつながっていないだけでなく、歴史的な経緯で線路の幅も異なる。天神大牟田線は新幹線などと同じ1435mm幅の標準軌、貝塚線はJR在来線などと同じ1067mmの狭軌。そのままでは走れないため、狭軌の西武鉄道で使っていた台車「FS342」に取り替えている。
電車の「足」である台車が別物になれば、走りや運転操作にも違いが出そうだ。天神大牟田線と貝塚線の両方で運転経験がある高本さんは、「600形は大牟田線ではブレーキの扱いが難しい電車の1つだったが、こちら(貝塚線)に来てから非常に運転しやすい電車になった」と語る。
高本さんは「貝塚線のほうが低速ということも理由かもしれません」とも話す。貝塚線車両の整備を担う多々良工場主任の小倉光博さんによると、「台車を変えるにあたってモーターは新製している」といい、ブレーキシューも交換しているという。いずれにせよ、貝塚線の600形は運転しやすい電車であることは確かなようだ。
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