線路で「太陽光発電」、日本の鉄道に導入できる? 2本のレールの間にパネル設置、スイスで実証実験

線路に設置されたソーラーパネル(写真:Sun-Ways社)
電気は私たちの暮らしに欠かせないエネルギーだ。つねに安定的な供給が求められるため、電力のむだ使いは最小限に抑えなくてはならない。鉄道においても、発生した電気を架線に戻す回生ブレーキが昭和初期に開発され、その後、界磁チョッパ制御やVVVFインバータ制御など省エネ対策の機器も登場し、現在はほとんどの鉄道車両が、この方式を主流とするなど、電力消費には敏感になっている。
ソーラーパネルは設置場所の確保が課題
電気は主に火力や水力、風力、原子力などにより生み出されるが、火力発電は石油や石炭などの化石燃料を使用するため、二酸化炭素が排出され、地球温暖化や気象変動など人間の生活に悪影響を及ぼしてしまう。
近年では、新しい発電システムとして、太陽光発電が注目されている。ソーラーパネルにより太陽光を電力に変換するため、環境に優しいエネルギーとなる。ただ、必要な電力を賄うには多くのソーラーパネルの設置が必要で、場所の確保が問題となりなかなか進まないのが現状だ。
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