思わず共感抱く「清少納言が怒った」"あるある話" なかなか帰ってくれない客、やる気ない態度…

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ギシギシ車を乗り回す人にも、清少納言は怒っています。「耳が聞こえないのかしら」と。自分がそんな車に乗った場合は、車の持ち主まで憎たらしく思うと、清少納言は記します。

今で言えば、爆音を立てて走り回る車や、バイクを「うるさい、鬱陶しい」と思うのと同じでしょう。

令和でも共感できる話が多い

清少納言が憎たらしいと感じることを列挙してみると、時代は変われど「わかる」と共感できることも多々あります。平安時代の人々と現代人の感性の差や、共鳴できる部分を見つけることもまた楽しいものです。

(主要参考・引用文献一覧)
・清水好子『紫式部』(岩波書店、1973)
・石田穣二・訳注『新版 枕草子』上巻(KADOKAWA、1979)
・今井源衛『紫式部』(吉川弘文館、1985)
・渡辺実・校注『枕草子』(岩波書店、1991)
・朧谷寿『藤原道長』(ミネルヴァ書房、2007)
・紫式部著、山本淳子翻訳『紫式部日記』(角川学芸出版、2010)
・倉本一宏『紫式部と藤原道長』(講談社、2023)

濱田 浩一郎 歴史学者、作家、評論家

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はまだ こういちろう / Koichiro Hamada

1983年大阪生まれ、兵庫県相生市出身。2006年皇學館大学文学部卒業、2011年皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門は日本中世史。兵庫県立大学内播磨学研究所研究員、姫路日ノ本短期大学講師、姫路獨協大学講師を歴任。『播磨赤松一族』(KADOKAWA)、『あの名将たちの狂気の謎』(KADOKAWA)、『北条義時』(星海社)、『家康クライシスー天下人の危機回避術ー』(ワニブックス)など著書多数
X: https://twitter.com/hamadakoichiro
 

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