「iPhone毎年値上げ」驚く人が見落とす"カラクリ" どっちがお得?数値化力を身に付ける思考法
調べてみると、iPhoneの値段は2021年9月に発売した「iPhone13」(128GB)も、最新の「iPhone15」(128GB)も同じく799ドルであることがわかります。
機種が新しくなるにつれて、大きな容量の端末が作られているため、その容量に応じて、値段が上がることはありますが、iPhoneの基本の値段は変わっていないのです。
では、なぜ日本で買うと高くなってしまうのか。その理由も、紛れもなく「円安」にあります。
日本円とドルの為替の推移を調べてみると、iPhone13が発売された2021年は1ドル114円台で推移しており、当時の価格で9万円ほど。2024年は150円台に突入したことで、iPhone15は12万円近くに跳ね上がってしまいました。
値上げの原因を考えるうえで、このように数値を分析するのは非常に重要です。iPhoneが「値上げ」したのではなく、実際は円の価値が下がっただけなのです。
定食屋が値上げ!どちらの選択を選ぶ?
さて、ここまではなぜ「値上げ」されるのかを考えてみました。ここからは、値上げにどのように対処するのか、私たち人間の思考方法を深掘りしてみましょう。
まずは、こちらのクエスチョンを考えてみてください。
値上げをしてしまったため、行きつけだった定食屋には行かずに、コンビニのご飯(1日平均500円)でご飯を済ますようにする
引き続き定食屋に通うことを続け、その代わり月平均で2回行っていた飲み会(1回平均5000円)を1回に減らす
いかがでしょうか。そもそも、飲み会月平均2回を、多いと捉えるか、少ないと捉えるかで話は変わってくるかもしれませんが、おそらく意見がわかれるクエスチョンでしょう。
選択肢Aでは、値上げした定食を食べずに、値上げ前の値段よりも安く済むコンビニのご飯を選択しているので、先月よりも出費を抑えることができる計算になります。そのため、選択肢Aは一見とても合理的に見えます。
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