東大入試で出題「じゃんけんグリコ」必勝法の衝撃 「小学校の算数」で解ける問題を東大が出す意味

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東大は、この逆算的な思考能力が身についている人なのかどうかを、この問題を通して聞いていたのではないかと考えることができると思います。

算数や数学が「逆算的な思考能力」を高める

そして算数や数学の勉強をすると、この逆算的な思考能力を養うことができるのです。

数学の有名な証明方法の1つに「背理法」というものがありますが、これは「もしAが正しいと仮定すると、こういう矛盾があるから、Aは正しくない」という証明方法です。

難しく感じるかもしれませんが、推理小説やドラマなどで「花子さんが犯人だと仮定すると、犯行時刻の19時に犯行現場にいたことになる。しかし花子さんには19時に犯行現場ではない場所にいたというアリバイがある。だから花子さんは犯人ではない」と探偵が言うのと同じことですね。

これも、「表側だけではなく裏側も考える思考」の1つであり、これを使って何かを証明したり考えたりする訓練をする中で、逆算的な思考能力を養うことができます。

算数・数学はこのように、逆算で物事を考える能力の向上に役に立つ問題が満載なのです。もし「表側だけではなく裏側も考える思考の武器」を身につけたいと感じる人は、ぜひ算数・数学を学び直してみていただければと思います!

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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