公立トップ校に受かる子に共通する「親の育て方」 東大生に聞いた「どんな親に育てられたか」

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(5)自分のことは自分でやらせたり、考えさせたりしている

もちろん、親がサポートしなければならないことは、サポートします。しかし、自分でできることは自分でやらせる傾向にあります。考えることもそうです。「自分のことなんだから、自分で考えなさい」というスタンスです。

子どもから相談を受ければ傾聴し、アドバイスを求められたらアドバイスをする姿は、まるで他人の子どもの相談を受けるカウンセラーのようです。このような状況から、子どもは「自分でやらないと先に進めない」ことを学びます。しかし、親というアドバイザー、カウンセラーがいることで、子どもは安心して過ごすことができるわけです。

子どもが自分らしく生きていくために

(6)子どもの意見を尊重している

子どもは親と比べて、知識と経験がないだけで、人としての価値は同じです。そのため、親は子どもの意見をしっかりと聞き、尊重します。上から目線で話をすることは、めったにありません。上から目線になるときは、道徳的に倫理的に人の道を外し、さらに子どもがそれに気づいていないときです。このときは、年長者として子どもに叱る、怒るという行為をします。

三者面談で勉強のこと、進学先の話をしていると、親御さんは「勉強や進学のことは子どもに聞いてください」と言われるため、筆者は主に子どもと話を進めていきます。その間、横で親御さんは聞いていて、追認している感じです。もちろん、子どもが「お母さんどう思う?」と聞けば、それには答えていますが、基本的には子どもの意見をまずは尊重しています。

以上、6つの特徴についてお伝えしました。この6つのことをやれば公立トップ校に行く子になるというわけではありません。また、トップ校に行かない子の親はこれらができていないという意味でもありません。あくまでも、これまでの経験から共通点をまとめて書いたものです。

しかし、お気づきになったかもしれませんが、これら6つの特徴は、子どもが自分らしく生きていくためのあり方とも一致します。ですから公立トップ校に行ったというのは、あくまでも結果の一つであって、この6つの特徴がもたらすゴールはほかにもあります。

公立トップ校に行く子を育てるのではなく、その子らしさが発揮できるように育ててみてください。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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