投資初心者の9割が陥る「高配当株」選びの5失敗 優良企業でも「なんとなく買う」と損することも
日本の時価総額が小さい高配当株の中には、会社としてしっかり業績を上げていても、配当利回りが高くても、将来性の不透明さや利益率の低さなどで投資家から評価されず、時価総額が小さいまま全然上がらない銘柄も多数あるということを覚えておきましょう。
一時的な業績好調は長続きしないケースも多い
長期投資ではやはり安定して業績を残す企業に投資しなければなりません。
しかし、高配当株の中には一時的に業績が好調になっても続かないケースが多々あります。
代表的なのが近年の海運株。新型コロナウイルスの影響で港の港湾員とコンテナが不足し、運賃が跳ね上がったことによって業績が急上昇しました。代表的な日本郵船(9101)は、配当金が3年間で40倍になり、一時期は配当利回り15%を超えることもありました。
しかし、コンテナ船の混雑が解消され、運賃と市況が低下すると、以前のような配当を出すのは難しく、2024年3月期は前年の配当金の1/4である130円、利回りも3%程度に落ち着きました。
このように、運賃や資源価格など外部環境によって業績が推移する銘柄を「市況株」と言いますが、ビジネスモデル上、どうしても好不調のアップダウンが激しく、配当もそれに連動します。
そうなると、当初見込んでいた利回りを実現することができなかったり、安定しなかったりすることがあります。
また、企業によっては、創立○○周年や好業績などで通常の配当に上乗せする「記念配当」を出すこともあります。その場合、翌年は記念配当の上乗せがなくなり、減配となります。
記念配当自体は悪いことではありませんが、大幅な増配があった場合、それが一時的なものではないか確認しましょう。
以上、高配当株投資の際に注意するべきポイントをまとめました。一時的な配当金の獲得を狙うだけならともかく、中長期的に安定した配当を受け取ったり、値上がり益を狙ったりしたいのであれば、この5つのポイントには留意してください。
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