投資初心者の9割が陥る「高配当株」選びの5失敗 優良企業でも「なんとなく買う」と損することも

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利回りの高さにつられて投資したものの株価が暴落してしまう高配当株には大きく分けて5つの共通点があります。

思わぬ損失を防ぐためのポイントをまとめました。

厄介なのは頭打ちのパターン

注意点① 売上や利益が頭打ちになって業績が伸びなくなる

株価が伸びる基本は業績です。高配当であっても株価が下落したり将来配当を減らしてしたりしてしまう企業は、やはり数年単位で売上・利益が頭打ちになります。

業績が下がっていれば今この会社は調子が良くないのだなと想像がつくのですが、厄介なのは頭打ちのパターンです。

たとえば米国の化学・電気素材メーカーであるスリーエム(MMM)は半世紀以上も増配を続ける伝統的な高配当株として有名です。ポストイットなどの身近な製品や、人々の生活に欠かせない素材を多数提供しています。

そんなスリーエムは米国を代表する優良企業として高い利益率を誇ってきましたが、近年は売上が頭打ち。2022年は物価高や化学製品における訴訟などで利益を大きく減らしてしまっています。

株価も2018年の高値から66%下落。2023年10月時点で配当利回りは6%を超えていますが、60%下落していると配当金10年分以上の損を出している計算です。

株価「急落」が顕著になったのは2021年からですが、よく見ると2018年ごろからじわじわと高値を切り下げているのがわかると思います。

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