社員の流出防止に「他社の成功事例」は通用しない 身の丈に合わない施策は「裏目」に出ることも
Doにおける誤解…「ここまでエンゲージメントが上がればもう安心」
エンゲージメントが向上したからといって、まだ終わりではありません。
Planの次は、Do(施策実行)に進みます。何らかの施策を講じたことでエンゲージメントが向上し、安心して以後の取組みをやめてしまうのはよくあるパターンです。
しかし、事業環境の変化、顧客との関係性の変化、社内の体制変更、個々の従業員のコンディションの変化など、様々な要因によってエンゲージメントは変動します。エンゲージメントが目標値に達したからといって油断していると、半年後、1年後に急降下してしまうこともあります。
成長ステージごとに異なる課題が発生する
Doのポイント…常に半歩先を見据えて予防策を打つ
組織の成長ステージは大きく「拡大期」「多角期」「再生期」の3つに分けることができます。そして、ステージごとに発生しやすい組織課題は異なります(図表3)。
例えば、スタートアップや新規事業が大きく成長していく拡大期は、組織の複雑性が増大するために「マネジメント不全症」が起こります。マネジャーがマネジメントに時間を割けず、マネジメントが機能しなくなることで、メンバーはストレスを抱えるようになってしまいます。
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