東大生解説、米「221年ぶりセミ大量発生」驚く真相 1兆匹との予測も!「素数」で読み解くメカニズム

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素数セミ
今年はアメリカでセミの大量発生が予測されています(写真:rik/PIXTA)
数学を使って世の中の仕組みを知ることで、物事を見る視野が広がります。現役東大生の永田耕作さんが数学の魅力について解説する連載『東大式「新・教養としての数学」』。今回は「素数」について解説します。

セミの大量発生は重大な問題

今年、アメリカで大量のセミが発生すると予想されていることを皆さんは知っていますか? アメリカのニューヨーク・タイムズは、今年の4~6月に、全米の16州にわたって1兆匹ものセミが発生すると報じており、その規模は実に221年ぶりといわれています。

このセミの大量発生は皆さんが思う以上に重大な問題です。セミによって果実や葉が食い荒らされたり、停電が発生したりするなど、その地域の経済に大きな影響を与えてしまうのです。

「1兆匹のセミ」と急に言われても、どのくらいの量なのか、そしてその事態の収束がどれほど大変なのか、あまり見当がつかないでしょう。ここで、1兆匹のセミという数字がどれくらいかまず説明します。

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