子供の推薦入試を「否定的」に見る親に欠けた視点 推薦入試導入した意図、どのように対策する?
大学側が総合型選抜を導入し、急激に拡大・多様化した背景には、大学側の「学部での勉強や授業での学びに前向きな生徒を歓迎したい」という強い意図を感じます。
18歳時点の限定的な学力で測ってきた従来型の一般選抜では、志望大学に入学することがゴールになってしまっている生徒もいるでしょう。
先にも述べた通り、一般入試で合格したことに安堵し、燃え尽き症候群になってしまった人もいます。私自身、受験で燃え尽きてしまった人たちが、授業中に寝たり、ゲームをしたり、ひどい人は二日酔いで大学に来る、という光景を実際に目にしました。
一方で、早稲田大学の恩藏直人常任理事はAO入試(総合型選抜)で入った学生のGPA(成績平均値)は、全体的に高いと発言しており、東北大学の花輪公雄理事(当時)も、文部科学省の高大接続システム改革会議において、AO入学者の成績が高いというデータを報告しています。
総合型選抜合格者は、目的意識が高い
受験生や私たちのような教育や受験に携わる者も、推薦入試に対する理解を深めたうえで、どのような選択肢が子どもにとって望ましいのか。子ども自身の選択を尊重し、サポートしてあげることが大事になるでしょう。
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