最後に、もうひとつノウハウをお伝えします。
相手によって相づちを変える
これから社会人生活を歩んでいくと学生時代とは違い、「年代が違う人」「役職が上の人」など、多くの方と関わる機会が増えてきます。
その場合、「緊張してしまう」「話すことがない」などのコミュニケーションの課題に直面される方が多くいらっしゃいます。改めてコミュニケーションというものを分解すると「発信」と「受信」の2つの要素に分けることができます。
年代が違う人や役職が上の人と関わる場合、重要なことは、あなたから「発信」ではなく、相手の話を聞く「受信」にあります。
つまり、相手が話しやすい場を作るための「相づち」が要になります。
持ち帰ってもらいたいのは、ただ相づちをしましょうということではなく、相手の欲求レベルによって相づちを変えることで気持ちよく、相手が話をしてくれるようになります。
あなたは、マズローの欲求5段階説をご存じでしょうか。
マズローの欲求5段階説とは、アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって成長する」と仮定して、人間の欲求を図のような、下から順に満たしていく5段階の階層で示したものになります。
今では、この理論に対して諸説ありますが、わかりやすく説明するために一つの基準として扱います。
例えば、どの欲求段階の人に対してどのような相づちが効果的かというと
・「社会的欲求」を満たしたい人
この方々は、「すごい」と相づちを打つと話すことにノリノリになっていきます。
なぜかというと、社会的に認められたいという欲求があるため「他者よりすごい」という言葉を集めて生きている傾向があるからです。家に飾ってあるのかな……というほど集めています。
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