任天堂「ピーチ姫が主役」新作が映す意味深い一手 かわいらしいけど「ガチのアクションゲーム」
この要素がはやるのは当然である。なぜなら、リスクがある状況でアクションを成功させて大きなメリットを得るのは、アクションゲームの醍醐味といえるからだ。どちらも起死回生の一手のようなもので、プレイヤーがうまくなったと感じやすい魅力的なシステムでもある。
当然ながら、パリィやジャスト回避はだいぶ難しい要素である。『プリンセスピーチ Showtime!』はそれを噛み砕き、難易度を下げつつも、演出やサウンドでその気持ちよさを子どもたちにも味わわせようとしている。
ワイヤーアクションなどの要素も
これ以外にも、隠れつつ進むステルスアクションのストレスを取り払ったものや、素早く移動するワイヤーアクションを遊びやすくしたものなど、現代のアクションゲームらしい要素を取り揃えている。
つまり本作は、「アクションゲームの魅力をいつもと違う層にも味わってほしい」といった目論見があると考えられる。一方で舞台演劇、パティシエ、男装の麗人となる剣士など、表面的には女児に好まれそうな要素を詰め込んでいる。
もっとも、さまざまなピーチ姫の変身において、パティシエだけは演劇とも関連が薄くアクションゲームともほど遠い内容で安易な印象を受けた。ただ、それ以外のほとんどはかなりうまくアクションゲームを翻案できているだろう。
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