約6万円本格BBQグリルが「コスパいい」と言える訳 持ち運びが簡単で、日本の住環境にもフィット
後片付けも、簡単だ。10分ほどフタをして加熱し、焼き網についた炭化した食材の残りカスを専用の3面グリルブラシでこするだけ。焼き網は鋳鉄のため重いが、外して洗う必要はない。フタをして加熱することで内部は250℃以上になるため、洗わなくても衛生面では特に問題ないのだという。
また、調理中に落ちた油や食材かすは、別売りの専用のアルミ製容器がキャッチする。拭き取れば1枚で数回使用できる。あとはフタの裏側など、気になる場合は拭き取ればよい。
実際に試してみたが、軽くこするだけで汚れが落ちるので、後片付けはすぐに終わった。バーベキューは料理後の後片付けが面倒だが、そういったお手入れの面でもよく考えられている。
ただ、熱源は専用ガス缶を使用するため、補充が少々面倒だ。いざ使うときにガス切れ、ということがないようにある程度は持っておきたい。公式サイトやAmazonなどのネットショップで購入できるが、約2時間で1缶を使い切る。頻繁に使うのであれば燃料のコストは少々高いと言えるだろう。
日本では、コンセントに挿すだけで手軽にバーベキューが楽しめる電気式も人気とのこと。コンパクトな「Weber Pulse 1000」は2021年の発売以来、特に売れているという。
人が会話して楽しむことが目的
Weberのブランドメッセージは、「コミュニケーションツール」。会話をしたり、食事をしたり、友人や家族が楽しむことを第一に考え、なるべく手間をかけないで調理・後片付けができるように工夫されている。
人が集まって話をしながら楽しむバーベキューだが、誰かが席を立って火加減を調整したり、調理のためにつきっきりになったり、後片付けが大変になる人が出てくる。そういったことまで含めてバーベキューを楽しみたいという方もいるかもしれないが、面倒だと感じる方のほうが多いだろう。
Weber Travelerは火起こし(点火)も火加減の調整も簡単で、食材は細かくカットしなくてもよい(むしろカットしないほうが美味しい)。調理中はフタをして置いておけるので会話も楽しめる。お手入れはほぼ不要で、後片付けのことを考えてお酒を控える必要もない。
筆者は主婦ということもあって、「手間がかからないグリル」という点が魅力的だった。お店のような焼き加減をすぐに味わえるので、実際に持っていたら頻繁に家でも使いたくなりそうだ。
価格も良心的だ。Weber Travelerは折りたためる本格グリルで、丈夫なアルミフレームや砂浜でも移動しやすい大型ホイール、ホーローコーティングのしっかりした鋳鉄製焼き網などを採用している。これで5万9990円であればコスパがよい。
WEBER-STEPHEN PRODUCTS JAPANマーケティングマネージャーの田中さやか氏は「バーベキューグリルは日本ではまだアウトドア用というイメージですが、手軽に庭やベランダでも楽しんでいただきたい。バーベキューグリル入門機として普及を目指しているため、Weber Travelerは価格を抑えました」と話す。
日本では競合する製品はほぼなく、バーベキューグリル専門メーカーとしてアウトドアやバーベキューが好きな方の間では知名度が高いWeber。中でも折りたためるWeber Travelerは、使いたいときだけ、サッと出して使える点が新しい。ホームセンターや家電量販店などで実物をチェックしてほしい。
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