「黄色いグルメガイド」ゴ・エ・ミヨが目指すもの 47都道府県を網羅するレストランガイド本

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

生産者と料理人の距離が近くなることで、土地の個性ある生産者、また食器やカトラリーを扱う職人などとともに地域を発展させるという考えが共有されていくだろう。

ゴ・エ・ミヨは「新しい才能の発見」と並んで「その土地ごとの食文化“テロワール”」を重視している。料理の個性には、その地ならではの食材が大きく寄与するという考えからだ。

5チーム東北のみなさん
東北地方の掲載店のシェフたち。前列左から2人目が「テロワール賞」を受賞した山形「出羽屋」佐藤治樹さん(写真:佐藤悠美さん提供)

授賞式のあとのパーティの席上では、各地域の料理人や生産者たちが思い思いに壇上に上がり、大勢で記念写真を撮る光景が見られた。

なかでも東北6県は、東北地方掲載店だけの受賞パーティを今回の授賞式とは別に、郡山市で開催するという。

「横のつながり」が全国のレベルを上げる

レストランは1軒1軒がばらばらにあるのではない。農作物や魚介類を通しておのずから地域内でのつながりが生まれる。

今回掲載の532軒はいずれも、それらの中核になりうる店だ。その横のつながりが全国の飲食店のコミュニケーションを促進し、日本全国の食のレベルを上げていくはずだ。

この記事の画像を見る(9枚)
「ゴ・エ・ミヨ2024」
「ゴ・エ・ミヨ2024」(写真:筆者撮影)
星野 うずら レストランジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ほしの うずら / Uzura Hoshino

出版社勤務のかたわら、アジアやヨーロッパなど海外のレストランを訪問。個人サイト「モダスパ+plus」やTwitter(@caille2006)で、「ミシュラン」「ゴ・エ・ミヨ」などガイドブックの解説記事やレストラン評を執筆。飲食専門のポータルサイトでシェフインタビュー連載中(飲食店.com)。Instagram(@photo_cuisinier)では、飲食に携わる人のポートレートを撮影している。
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事