極小ボールベアリング世界首位のミネベア--就活学生に贈るキラリと光るBtoB企業

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企業によっては、いったん海外赴任すると、長期間行きっ放しとなってしまうことがある。こうしたことから、社員が海外勤務を嫌がることも多い。ミネベアはグローバル企業なので、海外勤務が長いイメージがあるが、5年間海外駐在をしたら一度は帰国すると決まっている。

現地は日本とビジネスのやり方も生活習慣も異なる。また、ミネベアの場合、若いうちから海外に赴任し責任のある地位に就くことが多いためにストレスが多い。これに対しては日本からメンタルへルスセミナーの講師を派遣するなど、サポート態勢が整っている。

 社宅を閉鎖して売却する企業は多いが、ミネベアは社宅閉鎖どころか社宅を増設している。人事総務部の戸田裕大課長(右写真)は「最近の風潮とは違うかもしれないが、社員の福利厚生を考えて社宅整備を進めている」という。

大手ゼネコンが施工し、公益財団法人の日本デザイン振興会からグッドデザイン賞を受賞するような独身寮の家賃が1万円未満と、破格の安さだ。高度経済成長時に長野の工場に就職しようという学生を採用するのは容易なことではなかった。当時から人材確保のために福利厚生に力を入れており、その社風は今に続いている。

会社の実力と就職人気ランキングがミスマッチ

ミネベアがグローバル優良企業であることは間違いないのだが、学生からの認知度は高いとはいえない。文系学生がよく知らないというのはわかるが、理系学生の間でも名前が知られているとはいえない。先日、『週刊東洋経済』が発表した大学生の就職人気ランキングである「就職ブランドランキング」によると、ミネベアは理系ランキングではなんと552位。ランキング上位であればいいというものではないが、会社の実力とランキング順位は見合っていない。

就職氷河期と言われるが、学生の企業選びにも問題があるのではないだろうか。学生は身近なBtoC企業に注目する傾向があるが、日本はモノ作り大国であり、優れたBtoB企業が少なくない。就活生はもっとBtoB企業に目を向けるべきだろう。

 


世界最小のボールベアリングは米粒よりも小さい

 

(東洋経済HRオンライン編集長:田宮寛之)

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