Z世代がいまだに「Facebookを使い続ける」事情 インフレ時代の若者の救世主「マケプレ」とは

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ピュー・リサーチ・センターが行った2022年の調査によると、過去10年間で、ソーシャルサイトとしてのフェイスブックの人気はZ世代の間で低下し続けてきた。代わりに若者たちはインスタやティックトック、スナップチャットに、より多くの時間を費やすようになっている。

「『インターネットのガレージセール』と呼ばれることの多いフェイスブックのマーケットプレイスは、eBay(イーベイ)やクレイグスリストの現代版といえる」

Z世代とミレニアル世代の消費行動や、繊維産業の環境持続可能性を研究しているジョージア大学教授(繊維・商品・インテリア学)のユギョン・ソクは、「同プラットフォームの目覚ましい成功はユーザーからの信頼によるところが大きく、それはフェイスブックのソーシャルネットワークとの独自のつながりの結果だ」と話す。

eBayに次ぐ中古品売買サイト

環境意識が高く、中古品を買うことを好む世代の間で、マーケットプレイスは人気を集めている。

「学生や若い専門職を含む若年層は、ますます中古品に引き寄せられるようになっている」とソクは言う。インフレが加速していることも、中古品の購入を現実的な選択にしているという。

2016年に開設されたマーケットプレイスは、市場データ企業スタティスタの2022年の調査によると、10億を超える月間アクティブユーザー数を持ち、中古品を扱うオンラインサイトとしてはイーベイに続く第2位の人気を誇る。

メタは、ビジネスとしてのマーケットプレイスの位置づけや、フェイスブック全体との利用者層の違い、マーケットプレイスを成長させる計画の有無について、年次報告書で多くを語っていない。マーケットプレイスに関する長期的な事業目標があるのか、同プラットフォームがZ世代に人気があることを認識しているのか、という質問に対しメタからの回答は得られなかった。

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