1浪早稲田大「学歴厨を生業にした」彼の驚く半生 Xでじゅそうけんを運営、受験情報を発信する

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その状態からなんとか脱しようと思った彼は、夏休みに2ちゃんねるの「大学受験サロン板」で学歴に関する議論をたくさん見て、「もっと自分はやれたんじゃないか」という感情が湧き上がったことで、「東大か一橋に行こう」と決心。塾のバイトに週4回通いながら、仮面浪人をする決意をします。

「秋学期は語学と必修しか授業を取っていなかったので、空いた時間を図書館での勉強と、塾のバイトでのアウトプットに捧げました。そうした日々を続けたおかげで、11月のセンター試験の模試では780/900点を取れたので、一橋や東大の文科Ⅲ類を狙えるかもしれないと思いました」

しかし、孤独な状態で半年間の受験生活を送ってきた彼は、12月の終わりに緊張の糸が切れてしまいました。

「友達がいなくて、塾の人とも話さず、親にも言えないまま戦ってきたので、うつ気味になってしまったんです。その状態のままセンター試験を受けに行ったのですが、ひどい点数で、とても一橋を受けられる状態ではありませんでした」

田舎では受験情報が限られている

こうして精神的にひどく落ち込んだ彼は、一橋の2次試験に出願せずに、仮面浪人の生活を終わらせます。

彼は浪人生活に失敗した理由を「積み上げが足りなかったから」と分析しました。

「大学受験は小学校くらいからの積み重ねの総決算だと思います。中高時代に鉄緑会に行っているような人たちとは基礎が違う状態で、受験参考書を参考にしたテクニックで乗り切ろうとしていましたが、情報が限られていた田舎では、それが十分に身につけられなかったのかなと思います。

また、東京に来てつくづく、東京の受験の過熱ぶりは異常だと感じました。一橋や東大は、早ければ小学校の低学年から6年近く勉強して、中高一貫校でもがっつり6年勉強している相手と戦わないといけません。小中ずっと放任主義の環境で育った人間が、高2の終わりから勉強を始めても、さすがに勝てるわけないよなぁと今は思います」

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