「部下や同僚と疎遠に」定年迎える彼が抱く不安 仕事を離れても付き合いたい人を考える必要

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仕事において、好き嫌いのみで人間関係や社会関係を築くわけにはいきませんし、会社という共同体の中ではそのような考え方や行動は避けるべきなのは言うまでもありません。

会社は自分個人では決して成しえないことを集団で協力し、成し遂げようとする場所であり器です。そこで重視されるのは、協調性や集団性です。

しかしながら、そのような会社における役職や役割がなくなったときに、その関係性が維持されるかというと、当然その限りではありません。

まったく関係性がなくなるというケースもあるでしょうし、年末年始のメールやSNS、年賀状などでの挨拶といった、薄い関係になることも当然あるでしょう。

反対にずっと付き合いが続く、というケースもまた然りだと思います。

会社や仕事を離れた際の人間関係の変化

いずれにせよ、会社や仕事を離れた場合の人間関係は、同じ組織への所属という関係性がなくなったことで、会社などの組織に所属していた際の協調性や集団性を優先する必要性がなくなる、または薄くなるのです。

一方で、重要性を増すのが、個人的な好みや個々人の魅力などといった、極めて個人的な要素をベースとした関係です。

なぜならば、組織や集団をすでに離れており、「同じ集団に属するメンバーとしての関係性」から、「独立した個人としての関係性」に変わるからです。

関係性のベースとなる要素が変わるわけですから、人間関係も変わって当然なのです。

そういった前提で、ご自身の今後の人間関係やご自身の時間の使い方を考えたほうがよいでしょう。

自分が個人として、本当に付き合いたい友人や知人は誰か。

自分が自由に使える時間を持った今、自分は本当に何をしたいのか。

そういったことを考え、維持したい人間関係や時間の使い道を考えるのがよいでしょう。

そう考えると、友人や知人、頻繁に連絡を取り合うヒトたちの「数」はあまり重要ではない、ということに気がつくハズです。

定年後の人間関係において大事なのは、おそらく「数」ではなく、「質」のハズです。

今後ご自身のための、ご自身が思う上質な人生や余生を歩みたいと思ったら、その人生なりを一緒に歩むのは気の合う友人や知人がいいに決まっています。

KMさんは「多くはないが語り合える同期や友人がいる」ということですから、それでよいのだと思います。

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