定年世代が戸惑う「多様性の時代」の受け入れ方 「高度経済成長期」は迷うほど選択肢がなかった
「自分らしく」を選ぶのが難しい時代
近年は特に、自分なりの心理的成功を求める人が増えているように感じます。コロナ禍以降、私が代表をつとめるプロティアン・キャリア協会に相談に来る企業も個人も多くなりました。それは、なぜでしょうか? 察しがついているかもしれませんが、働き方の見直しがすごいスピードで進んだからです。
副業を始めたり、移住をしたりする人の話題が、よく目につくようになりました。そうすると、みんな会社や仕事に縛られなくなっている、自分の働き方を自分で決めようとしていると、少し焦る気持ちになりませんか?
ここで1つ質問です。1分間だけ考えてみてください。
Q: あなたが明日から「自分らしく生きる」としたら、何をしますか?
お金の制限はなく、仕事も自由に選んで構いません。ただ1つの条件は、あなたがあなたらしくあること。あなたのパーソナリティは何も変わらず、急にアスリートのような肉体になったり、IQが200になったりはしません。
どうでしょう。意外と答えるのが難しくないですか? 選択肢が多いほど選べなくなるのが、人の心理です。
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