リモートワークでは、社員が「今日は△時間勤務しました」と申告しても、それが本当かどうか確認さえできませんからね。仕事をした時間の長さではなく、仕事の質や量を重視する時代に、一歩ずつですが進み始めています。
日本の職場も変わり始めた
経営者の間でも、
「仕事をした時間の長さではなく、仕事の質や量を重視する」
「同じ目標を達成するのだったら短い時間で達成したほうが優秀だ」
「限られた時間の中で、いかに効率を高めるかが大事だ」
という考え方が少しずつ浸透し始めています。
私が若いころは、上司からの指示には、どこかあいまいなところがありました。たとえば締切りには触れず「がんばって」とだけいわれる。別に急かされているわけではないのに、部下は「とにかく早く仕上げたほうがいいのだろう」と、その日のうちに終わらせようと無理をする。とにかくハードワークが当然、という空気があったのです。
もし上司が「この仕事は今週中でいいよ」といえば、部下は自分なりに仕事の計画を立てられますから、残業せずに済みます。
つまり、上司が部下に仕事の期限や期待するレベル、つまり遅くてもていねいなほうがいいのか、多少大ざっぱでも早いほうがいいかなどを明確に示していれば、部下は自分の裁量で仕事の進め方を判断できるのです。
最近は、明確な指示が心がけられてきているようです。仕事の進め方をKPI(重要業績評価指標)で判断する会社も増えています。そうなると、「今期の目標はすでに達成したから、もう残業してまでがんばらなくていい」などとわかります。日本の職場もこんなふうに少しずつ変わってきていると思います。
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