自閉症の人と自然に接してもらいたいという気持ちを込めて撮影しました--映画『海洋天堂』 シュエ・シャオルー監督

自閉症の人と自然に接してもらいたいという気持ちを込めて撮影しました--映画『海洋天堂』 シュエ・シャオルー監督

障害を持つ人にとって、親などのサポートがなくては生活が難しい。しかし、その親がいなくなったとき、子どもはどう生きていけばよいのか。そんな問題を真正面から描いたのが、7月9日からシネスイッチ銀座などで公開中の映画『海洋天堂』だ。

水族館で働く主人公シチョンは、男手ひとつで自閉症の息子ターフーを育ててきた。しかし、末期のがんで、余命わずかと宣告される。残された時間で、ターフーが生活していけるよう、受け入れ施設を探し、一人でバスに乗れるようにしたり、一人前の仕事ができるようにするなど訓練を始める--。

シチョン役は、『少林寺』など、アクションスターとして名を馳せたジェット・リー(リー・リンチェイ、李 連杰)が務めた。彼はスマトラ沖地震を経験。以降、ボランティアやチャリティ活動に傾注している。その彼がこの脚本を読んで大泣きするほど感銘、ノーギャラでの出演を申し出たという。

この作品の脚本と監督を担当したのは、『北京ヴァイオリン』で脚本を担当したシュエ・シャオルー氏。彼女は、14年間にわたる自閉症施設でのボランティア経験があり、その思いを作品に込めた。6月に来日した監督に、作品への思い、自閉症の方の周囲にある問題点について語ってもらった。

--監督が、14年間の自閉症の方へのボランティア経験の中で、障害のある方々にとって足りないと思うことは何ですか?

世界中のことは、国によって体制が異なっており、制度上で充足しているところもあれば非常に不足している国もあると思う。ただ中国に関していえば、まだまだ発達障害の子に対する待遇や保障は非常に足りていない。

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