「冷え」「熱こもり」タイプで選ぶ"花粉症の漢方薬" 症状でわかる「チェック表」で自分にあう薬を

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これまで見てきたとおり、漢方的では同じ「花粉症」でも、冷えと熱こもりなどのタイプにより薬を使い分けます。

花粉症というと小青竜湯というイメージがありますが、熱がこもった花粉症に温める作用のある小青竜湯を使えば、火に油を注ぐようなものですから、悪化してしまいます。実際、小青竜湯を服用して症状がひどくなったと相談にくる患者さんもいらっしゃいます。

同じ花粉症でも、ご自身のタイプ、症状にあったものを服用するようにしましょう。ご自身に合う薬がわからない場合は、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談されるとよいかもしれません。

なお、漢方軟膏である紫雲膏(しうんこう)を鼻の穴の回り、鼻の下に塗っておくと、花粉が入ってくるのを防ぐことができておすすめです。その名の通り紫色をしているため、色が付くのが困るという方は、ワセリンで代用してもよいでしょう。

今年は「花粉皮膚炎」が多い?

花粉症による症状として、肌荒れや肌の乾燥、肌の赤み、かゆみなどが起こることがあります。今年は特にそうした「花粉皮膚炎」が多い気がしています。

花粉皮膚炎は、発症時期が花粉症の流行する2~5月に重なります。先に述べた症状が出るものの、鼻水、くしゃみなどは出ない人もいて、花粉が原因であることに気付きにくいです。

もともとアトピー体質の人や敏感肌の人は、肌のバリア機能が弱く、花粉が侵入しやすい状態になっていますので、注意しましょう。後述するような保湿ケアを行って、肌のバリア機能を高めることが大切です。

敏感肌でない人でも春先は乾燥しがちで、肌がいつもより敏感になっていることが多いので、注意しましょう。

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